映画やドラマで「What’s up?」という表現を聞いたことはありませんか?直訳すると「何が上にある?」となりますが、実際の意味は全く違います。この記事では、「What’s up?」の本当の意味と、ネイティブが実際に発音する時の音の変化について詳しく解説します。
「What’s up?」の意味と使われる場面
「What’s up?」は日本語の「どうしたの?」「元気?」「最近どう?」に相当するカジュアルな挨拶表現です。

この表現は主に以下の場面で使われます:
- 友人同士の気軽な挨拶として
- 久しぶりに会った人への声かけ
- 相手の様子を気にかける時
- 電話の冒頭での挨拶
「What’s up?」への返事パターン
「What’s up?」と聞かれた時の一般的な返事をご紹介します:
| 返事 | 意味 | 使用場面 |
|---|---|---|
| Not much | 特に何も | 最も一般的 |
| Just chilling | のんびりしてる | リラックス中 |
| Same old | いつもと同じ | 変化のない日常 |
| What’s up with you? | そっちはどう? | 質問返し |
ネイティブの実際の発音パターン
「What’s up?」をネイティブが話す時、学校で習った発音とは大きく異なります。

省略発音の具体例
実際のネイティブ発音では以下のような音の変化が起こります:
| 標準発音 | ネイティブ発音 | 適用される法則 |
|---|---|---|
| What’s up | ワッサップ | 法則1:Tが消える + 法則6:連結 |
| What’s up | ワッシャップ | 法則6:ts・uが連結してsh音に |
| What’s up | サップ | Whatが完全に省略 |
なぜ聞き取れないのか
多くの日本人が「What’s up?」を聞き取れない理由は以下の通りです:
- 語尾のPが消える:「up」の最後のP音がほぼ聞こえない
- 音の連結:「What’s」と「up」が連結して一つの音塊になる
- 早口での発音:挨拶なので非常に早く発音される
- 語頭の省略:「What」部分が完全に消えることもある
類似表現との使い分け
「What’s up?」と似た意味の表現との違いを理解しましょう。
フォーマル度による分類
状況に応じて適切な表現を選ぶことが重要です:
| 表現 | フォーマル度 | 使用場面 |
|---|---|---|
| What’s up? | カジュアル | 友人・同僚 |
| How are you? | 普通 | 一般的な場面 |
| How do you do? | フォーマル | 初対面・ビジネス |
| What’s going on? | カジュアル | 状況を尋ねる |
地域による違い
アメリカ国内でも地域により表現が異なります:
- 西海岸:「What’s up?」が最も一般的
- 南部:「How y’all doing?」も頻繁に使用
- 東海岸:「What’s good?」という変化形も人気
- 中西部:「How’s it going?」との併用が多い
実践的な聞き取り練習方法
「What’s up?」を確実に聞き取れるようになる練習方法をご紹介します。

段階的練習アプローチ
- 標準発音で理解:まず正確な発音を確認
- 省略パターンを覚える:「ワッサップ」「サップ」の音を記憶
- 文脈で判断:挨拶の場面で出てくることを理解
- 実際の会話で確認:映画やドラマで練習
おすすめ練習素材
以下の素材で「What’s up?」の聞き取り練習ができます:
- 映画:日常会話が多い作品(コメディ系が特におすすめ)
- ドラマ:Friends、The Office等の人気シリーズ
- YouTube:ネイティブの日常vlog
- ポッドキャスト:カジュアルな対話番組
よくある質問
「What’s up?」に「I’m fine」と答えても大丈夫ですか?
文法的には間違いではありませんが、「How are you?」への返事として使われることが多いため、「Not much」や「Just chilling」の方が自然です。「What’s up?」は「何をしているの?」というニュアンスが強いためです。
ビジネスシーンで「What’s up?」を使っても問題ありませんか?
親しい同僚との間では使えますが、上司やクライアントに対しては避けた方が無難です。「How are you doing?」や「How’s everything?」の方が適切でしょう。フォーマル度を意識した使い分けが重要です。
「What’s up?」が「サップ」に聞こえるのはなぜですか?
これは省略発音の法則1(語尾の破裂音が消える)と法則6(連結)が組み合わさった結果です。「What」の部分が完全に省略され、「’s up」の部分だけが「サップ」として発音されます。挨拶では特に早口になるため、この現象が顕著に現れます。
映画で「Wassup」という字幕を見たことがありますが、これも同じ意味ですか?
はい、「Wassup」は「What’s up」の省略発音をそのまま文字にしたスラング表記です。特に1990年代後半のビール会社のCMで有名になりました。意味は全く同じですが、非常にカジュアルな表現として使われます。
まとめ
「What’s up?」は「元気?」「最近どう?」という意味のカジュアルな挨拶表現です。ネイティブが発音する際は「ワッサップ」「サップ」のように大きく音が変化するため、省略発音の法則を理解することが聞き取りの鍵となります。日常会話でよく使われる表現なので、映画やドラマを活用して実際の音に慣れていきましょう。

