「例えば」を表す英語表現は、for exampleだけでなく、for instance、such as、like、let’s say、say、to illustrateなど10種類以上あります。
英語では、フォーマルな説明ならfor instanceやto illustrate、日常会話ならlikeやlet’s sayのように、場面によって自然な言い方が変わります。この記事では、「例えば」の英語表現を一覧で整理し、使い分け・例文・ネイティブ発音の目安までまとめて解説します。
実際の会話で使える英語表現を効率よく増やしたい方は、こちらも活用してください。
「例えば」を表す英語表現は10種類以上ある
多くの日本人学習者は「例えば=for example」と覚えていますが、ネイティブスピーカーは相手・文脈・話し方のトーンに応じて複数の表現を使い分けます。まずは全体像を一覧で確認しましょう。

| 英語表現 | 日本語のニュアンス | 主な場面 | ネイティブ発音の目安 | 例文 |
|---|---|---|---|---|
| for example | 例えば | 万能・説明全般 | フォレグザンポ | For example, we can start with email. |
| for instance | 例えば/例を挙げると | ややフォーマル | フォリンスタンス | For instance, sales increased in June. |
| such as | 〜などの | 名詞の例示 | サチャズ | I like fruits such as apples and oranges. |
| like | 〜みたいな/例えば | 日常会話 | ライッ | Try something easy, like pasta. |
| let’s say | 仮に〜だとすると | 仮定の説明 | レッセイ | Let’s say you have two options. |
| say | 仮に/例えば | 会話・条件提示 | セイ | Say you lose your phone. What would you do? |
| take … for example | 〜を例に取ると | 具体例を詳しく説明 | テイカ…フォレグザンポ | Take Japan for example. |
| as an example | 一例として | 説明・資料 | アズァネグザンポ | As an example, look at this chart. |
| to illustrate | 具体例で示すと | ビジネス・論文 | トゥイラストレイッ | To illustrate, let me show you the data. |
| let me give you an example | 例を挙げましょう | 教育・プレゼン | レミギヴュァネグザンポ | Let me give you an example. |
| here’s an example | こんな例があります | 説明・授業 | ヒアズァネグザンポ | Here’s an example of a good answer. |
| consider this | これを考えてみてください | 説明・議論 | カンスィダディス | Consider this: prices are rising. |
基本的な「例えば」表現
まず覚えたいのは、for example、for instance、such as、like、sayの5つです。どれも「例えば」に近い意味を持ちますが、文法上の置き場所やカジュアルさが異なります。
- for example:最も一般的で、会話・メール・プレゼンのどれでも使いやすい
- for instance:for exampleとほぼ同義だが、やや硬く知的な印象
- such as:名詞の例を並べるときに便利。「A such as B」の形で使う
- like:カジュアルな会話で多用される。「〜みたいな」の感覚
- say:「仮に」「例えば〜だとして」という条件設定に使う
たとえば、同じ「日本食、例えば寿司が好きです」でも、場面によって次のように言い換えられます。
- For example: I like Japanese food. For example, I love sushi.
- Such as: I like Japanese food, such as sushi and ramen.
- Like: I like Japanese food, like sushi.
カジュアルな会話でよく聞く表現
日常会話では、文としてきれいに区切られたfor exampleよりも、like、let’s say、you know, like、I meanのような表現が自然に挟まれることがよくあります。
| 表現 | 意味 | 使用場面 | ネイティブ発音の目安 |
|---|---|---|---|
| let’s say | 仮に〜だとしたら | 仮定の例を出すとき | レッセイ |
| take… for example | 〜を例に取ると | 具体例を詳しく説明するとき | テイカ…フォレグザンポ |
| you know, like | ほら、〜みたいな | カジュアルな会話 | ユノウライッ |
| I mean | つまり、例えば | 言い換えや補足説明 | アイミーン |
会話では、次のように「考えながら例を出す」流れで使われます。
- Let’s say you want to learn English in three months. What should you do first?
仮に3か月で英語を学びたいとします。まず何をすべきでしょうか。 - Some apps are really useful, you know, like maps or translation apps.
便利なアプリってありますよね、地図とか翻訳アプリみたいな。 - I need something simple. I mean, something I can use every day.
シンプルなものが必要です。つまり、毎日使えるようなものです。
ネイティブの省略発音で「例え表現」はこう聞こえる
「例えば」の英語表現は、文字どおりに発音されるとは限りません。特にfor example、such as、let’s say、likeは音がつながったり、語尾が軽く処理されたりするため、発音の目安を知っておくとリスニングで反応しやすくなります。

「for example」の実際の発音
法則1(D/G/P/Tが消える)と法則6(連結)が組み合わさると、for exampleは「for」と「example」が一続きになりやすくなります。
- 標準的な発音:フォー エグザンプル
- ネイティブ発音の目安:フォレグザンポ(forとexampleが連結し、最後のLは軽く処理される)
- さらに速い発話:フォレザンポ(exampleのXが省略気味になる)
例文で確認しましょう。
- For example, you can use this phrase in emails.
例えば、この表現はメールで使えます。 - 発音の目安:フォレグザンポ ユキャンユーズディスフレイズ…
「such as」の省略パターン
法則6(連結)により、such asは「サッチ アズ」ではなく「サチャズ」のように一続きで発音されることがあります。
- such as → サチャズ(chとaが連結)
- 例文:I like fruits such as apples.
発音の目安:アイライク フルーツ サチャズ アポーズ
such asは直後に名詞を置いて、例を列挙するときに使います。文末に単独で置くのではなく、「such as apples and oranges」のように続けるのが基本です。
「let’s say」の短縮発音
法則7(短縮)と法則1(Tが消える)が重なると、let’s sayは「レッツ セイ」よりも「レッセイ」に近いリズムになります。
| 表記 | ネイティブ発音の目安 | 適用法則 |
|---|---|---|
| let’s say | レッセイ | T音の消失と連結 |
| let’s see | レッシー | T音の消失とS音連結 |
| you know, like | ユノウライッ | like末尾のK音が軽く処理される |
let’s sayは、現実の話ではなく「仮にこうだとしたら」と条件を置くときに便利です。
- Let’s say your budget is $100.
仮に予算が100ドルだとしましょう。 - Let’s say we start next week.
例えば、来週始めるとしましょう。
場面別:ネイティブが使い分ける「例え」表現
「例えば」の英語表現は、単語ごとの意味だけでなく、場面との相性で選ぶと自然になります。ここではビジネス、日常会話、説明・教育場面に分けて整理します。
フォーマルな場面(ビジネス・プレゼン)
- for instance:「例を挙げますと」。資料説明や会議で使いやすい
- to illustrate:「具体例で示すと」。論理的に説明したいときに合う
- as an example:「一例として」。前置きとして使いやすい
- take the case of:「〜のケースを取り上げると」。事例分析で使う
ビジネスでは、likeよりもfor instanceやto illustrateの方が落ち着いた印象になります。
- For instance, our online sales grew by 20%.
例えば、オンライン売上は20%伸びました。 - To illustrate, let me show you last quarter’s results.
具体例で示すために、前四半期の結果をお見せします。
日常会話・カジュアル
- like:最も頻出。「〜みたいな」「例えば」の感覚で使う
- you know:「ほら」「わかるでしょ」と相手の理解を確認する
- I mean:「つまり」「要するに」と補足する
- say:「仮に」「例えば」と条件を置く
カジュアルな会話では、文法的に完璧な一文よりも、相手に伝わる自然なテンポが重視されます。
- I want to visit somewhere warm, like Hawaii.
どこか暖かい場所に行きたいです。例えばハワイみたいな。 - Say you had one free day in Tokyo. Where would you go?
例えば東京で1日自由に過ごせるとしたら、どこに行きますか。
説明・教育場面
- let me give you an example:「例を挙げてみましょう」。先生・講師・上司がよく使う
- here’s an example:「こんな例があります」。実例をすぐ提示するときに便利
- consider this:「これを考えてみてください」。相手に思考を促す表現
説明や教育の場面では、これから例を出すことを明確に示す表現が好まれます。
- Let me give you an example. Imagine you are talking to a customer.
例を挙げてみましょう。お客様と話している場面を想像してください。 - Here’s an example of a natural sentence.
自然な文の例はこちらです。 - Consider this: you study every day, but you never review.
これを考えてみてください。毎日勉強しているのに、復習はまったくしない場合です。
フォーマル度で選ぶ「例えば」早見表
同じ「例えば」でも、表現によってかしこまり具合が変わります。フォーマル度の高い順に並べ、ネイティブ発音の目安と使いどころをまとめました。
| 表現 | フォーマル度 | ネイティブ発音の目安 | こんなときに |
|---|---|---|---|
| to illustrate | 高い(書き言葉・プレゼン) | トゥイラストレイッ(語尾tが軽い) | 論理立てて具体例を示すとき |
| for instance | やや高い | フォリンスタンス(for instanceが連結) | 資料説明・丁寧な会話 |
| for example | 中間(万能) | フォレグザンポ(forとexampleが連結) | メール・会話・プレゼン全般 |
| such as | 中間(名詞の列挙) | サチャズ(chとaが連結) | 「〜などの」と例を並べるとき |
| like | 低い(カジュアル) | ライッ(語尾kが軽い) | 友人との日常会話 |
| say / let’s say | 低い(会話) | セイ/レッセイ(let’sのtが消える) | 「仮に〜だとして」と条件を置くとき |
フォーマル度を意識して選ぶと、場面に合った自然な「例えば」になります。迷ったら中間のfor exampleが安全です。
「例えば」の表現を知識で終わらせず、ネイティブ音声で反応できるようにしたい方は、リアルガチリスニングの学習もチェックしてみてください。
よくある質問
for exampleとfor instanceに違いはありますか?
基本的な意味はどちらも「例えば」で同じです。ただし、for instanceの方がややフォーマルで、ビジネス文書・論文・プレゼンなどで落ち着いた印象になります。日常会話ではfor exampleの方が幅広く使いやすいです。
such asとlikeはどちらも「例えば」ですか?
どちらも例を挙げる表現ですが、such asは「〜などの」と名詞を列挙する少し丁寧な表現です。likeは「〜みたいな」というカジュアルな言い方で、日常会話でよく使われます。フォーマルな文章ではsuch asの方が無難です。
「例えば」を英語で一番自然に言うならどれですか?
迷ったらfor exampleを使えば多くの場面で通じます。ただし、日常会話ではlike、仮定の話ではlet’s say、名詞の例を並べるときはsuch asを選ぶと、より自然な英語になります。
likeをビジネス英語で使っても大丈夫ですか?
社内のカジュアルな会話では使えますが、プレゼン資料・正式なメール・論文調の文章では避けた方が無難です。ビジネスではfor example、for instance、such as、to illustrateなどを使うと丁寧な印象になります。
let’s sayとsayの違いは何ですか?
どちらも「仮に〜だとしたら」という意味で使えます。let’s sayは相手と一緒に仮定を置くような柔らかい響きがあり、sayはより短く会話的です。例として、Let’s say you are the manager.もSay you are the manager.も「仮にあなたがマネージャーだとしましょう」という意味になります。
ネイティブ発音ではfor exampleはどう聞こえますか?
for exampleは、ゆっくりなら「フォー エグザンプル」に近いですが、自然な会話では音がつながって「フォレグザンポ」のように聞こえることがあります。速い発話では「フォレザンポ」に近くなることもあります。
どの表現から覚えるべきですか?
最初はfor example、such as、like、let’s sayの4つを優先すると実用的です。for exampleは万能、such asは名詞の列挙、likeは日常会話、let’s sayは仮定の説明に使えるため、基本的な「例えば」の場面を広くカバーできます。
まとめ
「例えば」を表す英語表現は10種類以上あり、ネイティブは場面に応じて使い分けています。万能なfor exampleに加えて、フォーマルなfor instance、名詞を列挙するsuch as、日常会話のlike、仮定を置くlet’s sayを覚えるだけでも、表現の幅は大きく広がります。
さらに、リスニングでは文字どおりの発音だけでなく、フォレグザンポ、サチャズ、レッセイのようなネイティブ発音の目安を知っておくことが重要です。意味・使い分け・音の変化をセットで覚えることで、会話の中で出てくる「例えば」のサインをつかみやすくなります。

