「英語は勉強したのに、映画や海外ドラマで時刻表現が聞き取れない」と感じたことはありませんか?
What time is it?、It’s three thirty.、at eight、twenty minutes などは、単語も文法も難しくありません。
それでも実際のネイティブ英語になると聞き取れない理由は、学校で習う発音と、ネイティブが実際に発音している音が違うからです。
たとえば、twenty は トゥウェニー、thirty は サーリー、at eight は アデイッ のように聞こえることがあります。
この記事では、英語の時刻表現が聞き取れない理由と、ネイティブが実際にどう発音しているのかを、省略発音・連結・短縮の観点から解説します。
英語時刻表現が聞き取れない3つの原因
時刻に関する英語が聞き取りづらいのには、明確な理由があります。
単語の意味が難しいからではなく、ネイティブが発音していない音・つなげて発音している音・短縮している形を知らないことが大きな原因です。

原因1:学校英語とネイティブ発音が違う
学校では three thirty を「スリー・サーティー」のように覚えることが多いです。
しかし、アメリカ英語では thirty のTがD/Lに近い音に変化し、サーリー のように聞こえることがあります。
- three thirty → スリー サーリー
- two thirty → トゥー サーリー
- six thirty → シックス サーリー
これはリアルガチリスニングの 法則4:TがD/Lに変化 に当てはまります。
「thirty = サーティー」だけで覚えていると、実際の会話で サーリー に近い音が出てきたときに認識しにくくなります。
原因2:数字に省略発音が多い
時刻表現では、数字がたくさん出てきます。
特に twenty、thirty、fifty などは、ネイティブ発音で音が変化しやすい単語です。
- twenty → トゥウェニー
- thirty → サーリー
- forty → フォーディ / フォーリー
- fifty → フィフディ / フィフリー
twenty は NTのT が発音されず、Nだけに近くなります。
これはリアルガチリスニングの 法則3:NTのTが消えてNだけに です。
原因3:at / it / what などの短い単語のTを発音しない
時刻表現では、at、it、what などの短い単語がよく出てきます。
これらの語尾Tは、ネイティブが実際には発音していない、またはほとんど発音していないことがあります。
- What time is it? → ワッタイミズィッ
- at night → アッナイッ
- past eight → パスエイッ
- It’s late. → イッツレイッ
これは 法則1:D/G/P/Tが消える に関係します。
「ト」「ド」を待っていると、実際の会話の短い音を聞き逃しやすくなります。
時刻表現でよくある省略発音パターン
ネイティブが時刻を表現する際の典型的な省略発音を、法則別に整理します。

パターン1:語尾D/G/P/Tを発音しない
時刻表現では、語尾のD/G/P/Tが発音されない、またはほとんど発音されないことがあります。
| 英語 | ネイティブ発音の目安 | 発音していない音 | リアルガチ9法則 |
|---|---|---|---|
| at night | アッナイッ | at のT、night のT | 法則1:Tが消える |
| past eight | パスエイッ | past のT、eight のT | 法則1:Tが消える |
| around midnight | アラウン ミッナイッ | around のD、midnight のT | 法則1:D/Tが消える |
| five past ten | ファイヴパステン | past のTをはっきり発音しないことがある | 法則1:Tが消える |
重要なのは、「小さく聞こえる」のではなく、ネイティブが実際には語尾のTやDを発音していない、またはほとんど発音していない場合があるということです。
パターン2:NTのTが消えてNだけになる
時刻でよく使う twenty は、NTのTが発音されず、Nだけに近くなる代表例です。
- twenty minutes → トゥウェニー ミニッツ
- twenty past three → トゥウェニー パススリー
- twenty to five → トゥウェニー ダ ファイヴ
これは 法則3:NTのTが消えてNだけに です。
twenty を「トゥウェンティ」とだけ覚えていると、実際の トゥウェニー という音に反応しにくくなります。
パターン3:TがD/Lに変化する
母音に挟まれたTは、DやLに近い音に変化することがあります。
時刻表現では、thirty、forty、quarter などでよく出てきます。
| 英語 | ネイティブ発音の目安 | 音の変化 | リアルガチ9法則 |
|---|---|---|---|
| thirty | サーリー | TがD/Lに変化 | 法則4:TがD/Lに変化 |
| quarter | クォーダー | TがD寄りに変化 | 法則4:TがD/Lに変化 |
| forty | フォーディ / フォーリー | TがD/Lに変化 | 法則4:TがD/Lに変化 |
| waiting | ウェイディン | TがD寄りに変化、Gは発音されない | 法則4:TがD/Lに変化 / 法則1:Gが消える |
thirty は「サーティー」ではなく、会話では サーリー に近く聞こえることがあります。
この音の変化を知らないと、時刻表現の聞き取りで大きくつまずきやすくなります。
パターン4:単語同士がつながる
英語では、単語の終わりと次の単語の始まりがつながります。
時刻表現では、短い単語が多いため、連結が頻繁に起こります。
- What time → ワッタイム
- time is it → タイミズィッ
- at eight → アデイッ
- need you → ニージュー
- meet you → ミーチュー
What time is it? は、単語ごとに「ワット・タイム・イズ・イット」と発音されるより、会話では ワッタイミズィッ のような音のかたまりになります。
これは 法則6:連結 と 法則1:Tが消える が重なった例です。
パターン5:短縮形が多く使われる
時刻に関する会話では、短縮形が頻繁に使われます。
| 完全形 | 短縮形 | ネイティブ発音の目安 | リアルガチ9法則 |
|---|---|---|---|
| It is five. | It’s five. | イッツファイヴ | 法則7:短縮 |
| I will be there. | I’ll be there. | アォビーゼア | 法則7:短縮 |
| going to meet | gonna meet | ガナミーッ | 法則7:短縮 |
| want to meet | wanna meet | ワナミーッ | 法則7:短縮 |
特に I’ll は、リアルガチリスニングでは アォ と表記します。
I’ll be there at eight. は、会話では アォビーゼア アデイッ のように聞こえることがあります。
時刻表現でよく使う基本フレーズ
ここでは、日常会話や海外ドラマでよく出る時刻表現を確認します。
| 英語表現 | 意味 | ネイティブ発音の目安 |
|---|---|---|
| What time is it? | 今何時ですか? | ワッタイミズィッ |
| It’s three thirty. | 3時30分です。 | イッツスリーサーリー |
| It’s twenty past five. | 5時20分です。 | イッツトゥウェニーパスファイヴ |
| It’s quarter past eight. | 8時15分です。 | イッツクォーダーパスエイッ |
| It’s quarter to nine. | 9時15分前です。 | イッツクォーダーダナイン |
| I’ll be there at eight. | 8時に着きます。 | アォビーゼア アデイッ |
| Let’s meet at five. | 5時に会いましょう。 | レッツミーダッファイヴ |
時刻表現は、数字、at、it、to、past などの短い単語が連続します。
そのため、単語を一つずつ聞こうとするより、フレーズ単位で音のかたまりとして覚えることが重要です。
リアルガチ式|時刻表現を9法則で分解
時刻表現が聞き取れない理由は、複数の省略発音が同時に起きるからです。
ここでは、よく使う時刻フレーズをリアルガチリスニングの9法則で分解します。
| 英語表現 | ネイティブ発音の目安 | 発音していない音・つながる音 | リアルガチ9法則 |
|---|---|---|---|
| What time is it? | ワッタイミズィッ | whatのTとitのTを発音しない、time is itがつながる | 法則1:Tが消える / 法則6:連結 |
| It’s three thirty. | イッツスリーサーリー | thirtyのTがD/Lに変化する | 法則4:TがD/Lに変化 |
| twenty minutes | トゥウェニーミニッツ | twentyのNTのTを発音しない | 法則3:NTのTが消えてNだけに |
| at eight | アデイッ | atのTがeightとつながり、eightのTは発音されない | 法則4:TがD/Lに変化 / 法則1:Tが消える |
| quarter past eight | クォーダーパスエイッ | quarterのTがD寄り、eightのTを発音しない | 法則4:TがD/Lに変化 / 法則1:Tが消える |
| I’ll be there at eight. | アォビーゼア アデイッ | I’llが短縮され、at eightがつながる | 法則7:短縮 / 法則6:連結 |
| going to meet at five | ガナミーダッファイヴ | going toがgonnaになり、meet atがつながる | 法則7:短縮 / 法則6:連結 |
このように、時刻表現では Tが消える、NTのTが消える、TがD/Lに変化する、単語同士がつながる、I’llやgonnaのように短縮される という変化が重なります。
文法や単語を知っていても、これらの音のルールを知らないと、実際の会話では別の音に感じてしまいます。
時刻表現リスニング力を上げる3ステップ練習法
時刻表現を聞き取れるようにするには、理論を理解したあとに、音のかたまりで練習することが大切です。
ステップ1:基本数字の省略発音に慣れる
まずは時刻でよく使う数字の省略発音を、繰り返し聞いて覚えましょう。
- 1〜12の数字を確認する
- twenty、thirty、forty、fifty の音の変化を確認する
- quarter、half、past、to の音に慣れる
- twenty → トゥウェニー
- thirty → サーリー
- quarter → クォーダー
- half past → ハーフパス
ステップ2:時刻表現フレーズの音変化を確認する
よく使われる時刻表現の省略発音パターンを、フレーズ単位で練習します。
- It’s three thirty. → イッツスリーサーリー
- at eight → アデイッ
- What time is it? → ワッタイミズィッ
- I’ll be there at eight. → アォビーゼア アデイッ
ポイントは、単語ごとに分けるのではなく、音のかたまりとして覚えることです。
ステップ3:実際の会話で時刻表現を聞く
映画・海外ドラマ・YouTube・ポッドキャストなどで、時刻に関する会話を聞いてみましょう。
最初は英語字幕を見ながら、慣れてきたら音だけで聞くのがおすすめです。
- 「何時?」と聞いている場面
- 待ち合わせ時間を決める場面
- 会議や予定の時間を確認する場面
- 出発・到着時間を話している場面
時刻表現は日常会話に頻繁に出るため、基本パターンを覚えるだけでもリスニングで反応しやすくなります。
よくある間違い
twentyを「トゥウェンティ」だけで覚える
twenty は、会話ではNTのTが発音されず、トゥウェニー に近くなることがあります。
「トゥウェンティ」とだけ覚えていると、実際の音に反応しにくくなります。
thirtyを「サーティー」だけで待つ
thirty は、会話ではTがD/Lに変化し、サーリー のように聞こえることがあります。
three thirty が スリーサーリー のように聞こえることを想定しておきましょう。
What time is it? を一語ずつ聞こうとする
What time is it? は、単語ごとに「What / time / is / it」とはっきり区切って発音されるとは限りません。
実際には ワッタイミズィッ のように、音のかたまりになります。
「速いから聞き取れない」と考える
時刻表現が聞き取れない理由は、単にスピードが速いからではありません。
ネイティブが実際には発音していない音、つなげて発音している音、短縮している形を知らないことが原因です。
英語が聞き取れない理由は「単語や文法の不足」より「省略発音を知らないこと」
英語リスニングがなかなか上達しない人に共通しているのが、「もっと単語を覚えれば聞き取れる」「文法をしっかりやれば理解できる」という思い込みです。
しかし実際は、water(ウォーター)、better(ベター)、going to(ゴウイング トゥー)——これらはすべて中学レベルの単語で、文法も難しくありません。
それでもネイティブが話すと理解できない。その理由は単語力でも文法力でもなく、ネイティブが発音していない音・つなげて発音している音のルールを知らないからです。
- water → ウォーラー(法則4:TがD/Lに変化)
- better → ベラー(法則4:TがD/Lに変化)
- going to → gonna(ガナ)(法則7:短縮)
- did you → ディジュー(法則6:連結)
こんなリスニングの悩みはありませんか?
- ネイティブの英語が速すぎて理解できない
- 簡単な単語なのに何を言っているか分からない
- TOEICや英検の点数は取れるのに会話が理解できない
- 海外ドラマや映画を字幕なしで観られない
- 留学・海外赴任が不安
- 英語耳を鍛えたいが何から始めればいいか分からない
このどれかに当てはまるなら、原因は能力ではなく「音のルールを知らないこと」です。
義務教育でインプットされた「教科書の音」と、ネイティブが実際に話す「会話の音」が違うため、いくらリスニング練習を重ねても理解できる耳にはなりません。
逆に、ルールを知れば同じフレーズに次に出会ったとき、音の正体をつかめる可能性が高くなります。
リアルガチリスニングの省略発音9つの法則
ネイティブの発音が崩れているわけではありません。明確なパターン(法則)があります。
リアルガチリスニングでは、ネイティブ音声を徹底的に分析し、音の変化を9つの法則に体系化しました。
| 法則 | 内容 | 代表例 |
|---|---|---|
| 法則1 | D・G・P・Tが消える | good → グッ / big → ビッ / stop → ストッ / what → ワッ |
| 法則2 | Hが消える | him → イム / her → アー / his → イズ |
| 法則3 | NTのTが消えてNだけに | internet → イナネッ / center → セナー / winter → ウィナー |
| 法則4 | TがD/Lに変化(フラップT) | water → ウォーラー / better → ベラー / city → シリー |
| 法則5 | 有声THがN/Dに変化・消える | that → ナッ / them → エム |
| 法則6 | 連結(リンキング) | was she → ワシー / did you → ディジュー / as soon as → アスーナズ |
| 法則7 | 短縮 | want to → ワナ / going to → ガナ / got to → ガラ / trying to → トライナ |
| 法則8 | to・of・withが弱化 | to → ダ・ヌ・ルゥ / lot of → ロロ / with me → ウィッミー |
| 法則9 | 文法語が省略される | are・do・has などが消えることがある |
この9つの法則を知るだけで、今まで「速すぎて理解できない」と感じていた英語が、意味をもって認識できるようになります。才能でも耳の良さでもなく、知識と訓練の問題です。
映画・海外ドラマ・YouTubeのネイティブ動画・ビジネスの英語会議——リアルガチリスニングは、こうした場面で実際に使われる300以上の省略発音パターンを、9つの法則に沿って体系的に学べる教材です。
→ ネイティブ英語の省略発音9法則を体系的に学ぶ|リアルガチリスニング
よくある質問
英語の時刻表現が聞き取れない一番の理由は何ですか?
一番の理由は、学校で覚えた発音とネイティブが実際に発音している音が違うことです。たとえば twenty は トゥウェニー、thirty は サーリー、What time is it? は ワッタイミズィッ のように聞こえることがあります。
What time is it? が聞き取れない理由は何ですか?
What time is it? では、what の語尾Tと it の語尾Tが発音されず、さらに time is it がつながります。そのため、単語ごとの「ワット・タイム・イズ・イット」ではなく、ワッタイミズィッ のような音のかたまりになります。
twentyはネイティブ発音でどう聞こえますか?
twenty は、NTのTが発音されず、トゥウェニー に近く聞こえることがあります。これはリアルガチリスニングの法則3「NTのTが消えてNだけに」に当てはまります。
thirtyはなぜサーリーのように聞こえるのですか?
thirty のTは、アメリカ英語ではD/Lに近い音に変化することがあります。そのため、教科書的な「サーティー」ではなく、サーリー のように聞こえることがあります。これは法則4「TがD/Lに変化」です。
at eight はどう発音されますか?
at eight は、at のTが次の eight とつながり、アデイッ のように聞こえることがあります。また、eight の語尾Tは発音されない、またはほとんど発音されないことがあります。
時刻表現のリスニング練習は何から始めればいいですか?
まずは twenty、thirty、quarter、at eight、What time is it? など、頻出表現を音のかたまりで覚えることから始めるのがおすすめです。単語単体ではなく、フレーズ単位で練習すると実際の会話に対応しやすくなります。
時刻表現以外でも同じ省略発音は使われますか?
はい、使われます。twenty のNTのTが消える、thirty のTがD/Lに変化する、what や it の語尾Tが発音されないといったパターンは、時刻表現以外の会話にも頻繁に出てきます。
まとめ
英語の時刻表現が聞き取れない理由は、単語や文法が難しいからではありません。
twenty が トゥウェニー、thirty が サーリー、What time is it? が ワッタイミズィッ のように、ネイティブが実際に発音している形を知らないことが原因です。

特に重要なのは、語尾Tが発音されない、NTのTが消えてNだけになる、TがD/Lに変化する、単語同士がつながる、I’llやgonnaのように短縮される というパターンです。
時刻表現は日常会話・映画・海外ドラマ・ビジネス会議・旅行英会話で頻繁に出てきます。意味だけでなく、ネイティブが実際に発音している音のかたまりまでセットで覚えることで、時間に関する英語が聞き取りやすくなります。

