英語の文章に出てくる「,」「:」「—」「#」「@」…これらの記号、英語で何と読むか分かりますか?comma(カマ)・colon(コウロン)・em dash(エムダッシュ)と、日本語カタカナとは異なる発音をするものが多く、知らないと英語の会話や文書で困ることも。さらにリアルガチリスニングならではの切り口として、記号の位置によって省略発音パターンが変わるという知られざる事実も解説します。この記事では、英語記号の名称・読み方・使い方を完全一覧で紹介し、リスニングへの影響まで網羅します。
英語記号の名称・読み方・使い方 完全一覧
まず最重要ポイント。英語記号の「名前をどう読むか」は、日本語カタカナとかなり違うので要注意。

基本的な句読点記号
| 記号 | 英語名称 | カタカナ読み | 日本語の目安 |
|---|---|---|---|
| . | period / full stop | ピアリオド / フルストップ | 文末の「。」 |
| , | comma | カマ(「コンマ」は日本式) | 区切りの「、」 |
| ? | question mark | クウェスチュン マーク | 疑問符 |
| ! | exclamation point / exclamation mark | イクスクラメイシュン ポイント | 感嘆符 |
| ; | semicolon | セミコウロン | ピリオドより弱い区切り |
| : | colon | コウロン | 「つまり・それは」 |
| ‘ | apostrophe | アポストロフィー | 所有格・短縮形 |
| ” “ | quotation marks / double quotes | クウォウテイシュン マークス | 引用符 |
| … | ellipsis | イリプシス | 省略・余韻 |
ダッシュ・ハイフン系(混同注意)
| 記号 | 英語名称 | カタカナ | 使い方 |
|---|---|---|---|
| – | hyphen | ハイフン | 複合語をつなぐ(twenty-one) |
| – | en dash | エン ダッシュ | 範囲・期間(2020–2026) |
| — | em dash | エム ダッシュ | 文中の強調・補足・会話の割り込み |
括弧・引用符系
| 記号 | 英語名称 | カタカナ |
|---|---|---|
| ( ) | parentheses | パレンティシィーズ |
| [ ] | brackets / square brackets | ブラケッツ |
| { } | braces / curly brackets | ブレイシズ |
| 〈 〉 | angle brackets | アングル ブラケッツ |
SNS・デジタル・数学記号
| 記号 | 英語名称 | カタカナ | 使い方 |
|---|---|---|---|
| # | hashtag / number sign / pound sign | ハッシュタグ / ナンバー サイン | SNSのタグ・番号 |
| @ | at sign / at symbol | アット サイン | メールアドレス・SNS |
| & | ampersand | アンパサンド | 「and」の省略 |
| * | asterisk | アスタリスク | 注釈・強調・乗算 |
| % | percent | パーセント | 割合 |
| / | slash / forward slash | スラッシュ | 「または」「and/or」・URL |
| \ | backslash | バックスラッシュ | ファイルパス |
| _ | underscore | アンダースコア | スペース代わり・メール |
主要記号の使い方を詳しく解説
ピリオド(period / full stop)「.」
文末の「。」に相当。イギリス英語では full stop と呼ぶのが一般的です。「ピリオド」より 「ピアリオド」 に近い発音が英語っぽくなります。
- 文末: My name is Taro.
- 省略形: Mr. / Dr. / St. / Jan.
- 強調(単独で使用): I’m done. Period.(以上。議論の余地なし)
カンマ(comma)「,」
日本では「コンマ」や「カンマ」と書かれますが、英語の実際の発音は 「カマ」(comma /ˈkɑːmə/)。これを知っているだけで英語っぽくなります。

- 文中の区切り(日本語の「、」): I have two sons, and they are students.
- 呼びかけ: Thanks for your help, John.
- 列挙: I bought apples, oranges, and bananas.
コロン(colon)「:」とセミコロン(semicolon)「;」
区切りの強さは ピリオド > コロン > セミコロン > カンマ の順。
- コロン(:):「つまり」「それは」「以下の通り」を意味する。He had one goal: to win.(彼の目標は一つ、勝つことだった)
- セミコロン(;):関係の深い2文をつなぐ。John was hurt; he knew she said it to upset him.(ジョンは傷ついた;彼女が意地悪で言ったと分かっていた)
アポストロフィー(apostrophe)「’」
2つの主要な使い方があります。
- 所有格: John’s book(ジョンの本)/ the company’s policy(会社の方針)
- 短縮形: I’m(I am)/ can’t(cannot)/ it’s(it is)/ you’re(you are)
ハイフン vs en dash vs em dash|3つの違い
日本では全部「ダッシュ」とまとめてしまいがちですが、英語では明確に区別されます。
- ハイフン(-)hyphen:複合語をつなぐ(twenty-one / well-known / self-made)
- en ダッシュ(–):範囲・期間をつなぐ(2020–2026 / Tokyo–Osaka)
- em ダッシュ(—):文中の強調・補足・割り込み(She finally said it—she was leaving.)
クォーテーションマーク(quotation marks)の英米差
引用符にはアメリカ式とイギリス式で違いがあります。
| 用途 | アメリカ式 | イギリス式 |
|---|---|---|
| 通常の引用 | ” “(ダブル) | ‘ ‘(シングル) |
| 引用の中の引用 | ‘ ‘(シングル) | ” “(ダブル) |
省略記号(ellipsis)「…」
ellipsis(イリプシス)は3つのピリオドで作る省略記号。「余韻・続き・省略」を示します。
- 余韻・間: “Well…” she hesitated.(「うーん…」と彼女は迷った)
- 省略: “ten, nine, eight…” and the ball dropped.
SNS・デジタル時代の記号を英語で読む
メール・SNS・URL・コードで使う記号の英語名称は、知らないと外国人に通じません。
# ハッシュタグ(hashtag / number sign)
- hashtag:SNSのハッシュタグ(#英語学習)
- number sign:番号(#1 = number one)
- pound key:電話のシャープキー
- 日本語の「シャープ(♯)」とは別物です
@ アットサイン(at sign)
- メールアドレスの区切り(user@example.com)
- SNSのメンション(@username)
& アンパサンド(ampersand)
- and の省略として使う(H&M / AT&T)
- 社名・ブランド名によく使われる
/ スラッシュ(slash / forward slash)
- 「または」(and/or)
- URL(https://example.com)
- 分数(1/2 = one-half)
- 日付(08/12/2026)
記号と省略発音の関係|ここがリアルガチリスニングの独自視点
記号の位置や種類によって、ネイティブの省略発音パターンが変わります。これを知るとリスニング精度が格段に上がります。

カンマは「省略発音のブロック」になる
カンマの前後では必ず短い休止が入るため、通常なら起こる連結や省略が阻害されます。
| 文 | ネイティブ発音 | ポイント |
|---|---|---|
| Wait I can’t(カンマなし) | ウェイライキャン | 連結が発生 |
| Wait, I can’t(カンマあり) | ウェイ、アイキャン | カンマで音が切れる |
| Before you go, I need to tell you | ビフォアユゴウ、アイニードゥテリュ | カンマ後は新たな息 |
ハイフンは「省略発音のアクセル」になる
ハイフンで結ばれた複合語は1つの単語として発音されるため、強い音の変化が起こります。
| 表現 | ネイティブ発音 | 適用法則 |
|---|---|---|
| twenty-one | トゥウェニワン | 法則3:NTのTが消える+連結 |
| thirty-eight | サーリエイ | 法則4:TがDに+語尾T消失 |
| ninety-nine | ナイニナイン | 法則3:NTのTが消える |
em ダッシュは「感情的省略発音」を引き起こす
em ダッシュ(—)で区切られた部分では、感情的な強調とともに省略発音も激しくなります。
- “I told you—don’t do that!” → アイトウジュー、ドンドゥザッ
- “She’s coming—I can see her” → シズカミン、アイキンスィアー
クエスチョンマーク・エクスクラメーションポイントの省略発音
- “Did you get it?” → ジュゲディ?(法則7:Did you→ジュ+法則4:TがDに)
- “What do you want?” → ワジュウォン?(法則7:短縮)
- “I can’t believe it!” → アイキャンビリーヴィ!(法則1:T消失+連結)
- “That’s amazing!” → ザッサメイジン!(法則1:T消失+連結)
英語が聞き取れない理由は「単語や文法の不足」より「省略発音を知らないこと」
英語リスニングがなかなか上達しない人に共通しているのが、「もっと単語を覚えれば聞き取れる」「文法をしっかりやれば理解できる」という思い込みです。
しかし実際は、water(ウォーター)、better(ベター)、going to(ゴウイング トゥー)——これらはすべて中学レベルの単語で、文法も難しくありません。それでもネイティブが話すと聞こえない。その理由は単語力でも文法力でもなく、省略発音を知らないからです。
- water → ウォーラー(法則4:TがD/Lに変化)
- better → ベラー(法則4:TがD/Lに変化)
- going to → gonna(ガナ)(法則7:短縮)
- did you → ディジュー(法則6:連結)
こんなリスニングの悩みはありませんか?
- ネイティブの英語が速すぎて聞き取れない
- 簡単な単語なのに何を言っているか分からない
- TOEICや英検の点数は取れるのに会話が聞き取れない
- 海外ドラマや映画を字幕なしで観られない
- 留学・海外赴任が不安
- 英語耳を鍛えたいが何から始めればいいか分からない
このどれかに当てはまるなら、原因は能力ではなく「音のルールを知らないこと」です。義務教育でインプットされた「教科書の音」とネイティブが実際に話す「会話の音」が違うため、いくらリスニング練習を重ねても聞き取れる耳にはなりません。逆に、ルールさえ知れば同じフレーズに次に出会ったとき、必ず聞き取れるようになります。
リアルガチリスニングの省略発音9つの法則
ネイティブの発音が崩れているわけではありません。明確なパターン(法則)があります。リアルガチリスニングでは、ネイティブ音声を徹底的に分析し、すべての音の変化を9つの法則に体系化しました。
| 法則 | 内容 | 代表例 |
|---|---|---|
| 法則1 | D・G・P・Tが消える | good → グッ / big → ビッ / stop → ストッ / what → ワッ |
| 法則2 | Hが消える | him → イム / her → アー / his → イズ |
| 法則3 | NTのTが消えてNだけに | internet → イナネッ / center → セナー / winter → ウィナー |
| 法則4 | TがD/Lに変化(フラップT) | water → ウォーラー / better → ベラー / city → シリー |
| 法則5 | 有声THがN/Dに変化・消える | that → ナッ / them → エム |
| 法則6 | 連結(リンキング) | was she → ワシー / did you → ディジュー / as soon as → アスーナズ |
| 法則7 | 短縮(リダクション) | want to → ワナ / going to → ガナ / got to → ガラ / trying to → トライナ |
| 法則8 | to・of・withが弱化 | to → ダ・ヌ・ルゥ / lot of → ロロ / with me → ウィッミー |
| 法則9 | 文法語が省略される | are・do・has などが消えることがある |
この9つの法則を知るだけで、今まで「速すぎて聞き取れない」と感じていた英語が、急に意味をもって聞こえ始めます。才能でも耳の良さでもなく、知識の問題です。
映画・海外ドラマ・YouTubeのネイティブ動画・ビジネスの英語会議——リアルガチリスニングは、こうした場面で実際に使われる300以上の省略発音パターンを、9つの法則に沿って体系的に学べる教材です。
→ ネイティブ英語の省略発音9法則を体系的に学ぶ|リアルガチリスニング
よくある質問
「コンマ」と「カンマ」どちらが正しい?
日本語としてはどちらも使われますが、英語の実際の発音は 「カマ」(/ˈkɑːmə/)です。「コンマ」「カンマ」はどちらも日本語のカタカナ表記で、英語ネイティブには通じません。英語で話すときは「カマ」と発音しましょう。ちなみに似た単語「coma(/ˈkoʊmə/)」は「昏睡状態」という意味です。
ダッシュ(—)とハイフン(-)は何が違う?
3種類あります。ハイフン(-)は複合語をつなぐ(twenty-one / well-known)、en dash(–)は範囲を示す(2020–2026)、em dash(—)は文中の強調・補足・割り込みに使います(She finally said it—she was leaving.)。日本語のいわゆる「ダッシュ(—)」は em dash に相当します。
英語の「#」はシャープじゃないの?
違います。#(number sign / hashtag / pound sign)と音楽記号の♯(シャープ / sharp)は別物です。英語では # を「シャープ」とは呼びません。SNSのハッシュタグは「hashtag」、電話のボタンなら「pound key」と呼びます。
カンマがあるかないかで発音はどのくらい変わる?
大幅に変わります。「Wait I can’t」(カンマなし)なら「ウェイライキャン」と連結しますが、「Wait, I can’t」(カンマあり)なら「ウェイ、アイキャン」と明確に区切られます。カンマが「省略発音のブロック」になることを知るだけで、ネイティブの話し方が格段に聞こえやすくなります。
アポストロフィーの使い方を簡単に教えてください
2つだけ覚えれば大丈夫。①所有格:John’s book(ジョンの本)、the company’s policy。②短縮形:I’m(I am)、can’t(cannot)、it’s(it is)、you’re(you are)。よくある間違いは「its」(所有格・アポストロフィーなし)と「it’s」(it is の短縮・アポストロフィーあり)の混同。
セミコロン(;)はどのときに使う?
関係の深い2つの独立した節をつなぐとき、ピリオドの代わりに使います。「John was hurt; he knew she said it to upset him.(ジョンは傷ついた;彼女が意地悪で言ったと分かっていた)」のように、2文の内容が強く関連しているときに効果的です。カンマより強い区切り、ピリオドより弱い区切りのイメージです。
まとめ
英語記号を正確に理解するには、名称の正しいカタカナ発音(comma → カマ)から始めるのが第一歩。ピリオド・カンマ・コロン・セミコロンの句読点から、ハイフン・em dash・en dashの使い分け、アポストロフィーの2用法(所有格・短縮形)、#・@・&・/などSNS・デジタル時代の記号まで、英語で使われる記号は種類が豊富です。さらにリアルガチリスニングならではの視点として、カンマは省略発音のブロック、ハイフンは省略発音のアクセルとして機能するという知識があれば、ネイティブの会話がより聞き取りやすくなります。記号と9つの省略発音の法則を組み合わせて、映画・ドラマでぜひ確認してみてください。

