「There’s + 複数形」が使われる理由

文法・構文省略発音

「There’s + 複数形」を耳にして「文法的におかしくない?」と疑問に思ったことはありませんか?実は、これはネイティブが日常的に使う自然な表現なんです。この記事では、なぜこの形が使われるのか、そしてネイティブがどう発音しているかを詳しく解説します。

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「There’s + 複数形」が使われる理由

まず結論から言うと、「There’s + 複数形」は文法的にも実用的にも正しい表現です。

There's複数形の文法的正当性を解説するイメージ | ネイティブ英語特化型リスニング教材リアルガチリスニング

多くの日本人が学校で習った文法では「There are + 複数形」が正しいとされています。確かに、これは文法書通りの形です。しかし、実際の英語では「There’s + 複数形」が頻繁に使われているのも事実です。

存在を表すThereの特殊性

「There’s + 複数形」が受け入れられる理由の一つは、存在を表すThere構文の特殊性にあります。この構文では、主語は「there」ではなく、後に続く名詞です。そのため、話し手は文を始める時点では、後に単数が来るか複数が来るかを意識せずに「There’s」で始めることがあるのです。

  • There’s some books on the table.(テーブルに本が何冊かある)
  • There’s many reasons for this.(これには多くの理由がある)
  • There’s two ways to solve this problem.(この問題を解決する方法が2つある)

短縮形の利便性

「There’s」は「There is」の短縮形ですが、発音のしやすさから好まれます。「There are」は音節が多く、会話のテンポを重視する場面では「There’s」の方が自然に感じられるのです。

ネイティブの実際の発音パターン

理解をさらに深めるために、ネイティブがどう発音しているかを見てみましょう。

There's複数形のネイティブ発音パターン解説 | ネイティブ英語特化型リスニング教材リアルガチリスニング

短縮と省略発音の組み合わせ

ネイティブの発音では、「There’s」がさらに省略されることがよくあります。これは法則7:短縮と法則5:THがN/Dに変わる/消えるの組み合わせです。

表記 発音 日本語
There’s ゼァズ 〜がある
There’s some ゼァズサム いくつか〜がある
There’s many ゼァズメニー たくさん〜がある

実際の会話での使用例

以下は、実際の会話でよく聞かれるパターンです:

  • There’s → ゼァズ(THがZ音に、短縮形)
  • There’s a lot of people → ゼァズアロロピーポー(連結と短縮の複合)
  • There’s three cars → ゼァズスリーカーズ(複数形でもThere’s)

聞き取りのコツ

「There’s + 複数形」を聞き取るコツは、後に続く名詞に注目することです。「There’s」の部分は省略発音で曖昧になりがちですが、続く名詞やその前の数詞・形容詞でフレーズ全体の意味を把握できます。

formal vs informalの使い分け

では、実際にはどのように使い分けられているのでしょうか。

フォーマルな場面

学術論文、ビジネス文書、公式なプレゼンテーションなどでは、文法的に正しい「There are + 複数形」が好まれます。

  • There are several factors to consider.(考慮すべき要因がいくつかある)
  • There are many opportunities in this market.(この市場には多くの機会がある)

カジュアルな場面

日常会話、友人との雑談、SNSの投稿などでは「There’s + 複数形」が一般的に使われます。

  • There’s tons of things to do here.(ここにはやることがたくさんある)
  • There’s a few issues we need to discuss.(議論すべき問題がいくつかある)

地域差も存在

アメリカ英語では特に「There’s + 複数形」の使用頻度が高く、イギリス英語では比較的「There are」が保たれる傾向があります。ただし、これも絶対的なルールではありません。

リスニング力向上のための学習法

「There’s + 複数形」を含む自然な英語を聞き取れるようになるための練習方法をご紹介します。

There's複数形を使ったリスニング練習方法 | ネイティブ英語特化型リスニング教材リアルガチリスニング

段階的な練習方法

  1. まず文字で「There’s + 複数形」の例文に慣れる
  2. 音声付きの例文で発音を確認する
  3. 映画やドラマでの実際の使用例を探す
  4. 自分でも発音練習をしてみる

注意すべき省略パターン

「There’s」が含まれるフレーズでは、以下の省略発音が同時に起こることがあります:

  • 法則5(THの変化):There → ゼァ/ネァ
  • 法則7(短縮):is → ズ
  • 法則6(連結):There’s a → ゼァザ

実践的な聞き取り練習

日常会話でよく使われる「There’s + 複数形」のパターンを覚えておくと、リスニング力の向上に直結します:

よく使われる表現 発音
There’s a lot of ゼァザロロ
There’s tons of ゼァズトンザ
There’s plenty of ゼァズプレニーオヴ

よくある質問

「There’s + 複数形」は間違った英語なの?

いいえ、間違いではありません。確かに厳密な文法では「There are + 複数形」が正しいとされますが、「There’s + 複数形」もネイティブが自然に使う正当な表現です。特にカジュアルな場面では非常に一般的で、言語の自然な変化の一部と考えられています。

試験や論文で「There’s + 複数形」を使っても大丈夫?

フォーマルな文書や学術的な文章では「There are + 複数形」を使うことをお勧めします。「There’s + 複数形」は口語的な表現として認識されているため、正式な場面では避けた方が無難です。ただし、会話部分の引用や非公式なコミュニケーションでは問題ありません。

どの国の英語で「There’s + 複数形」がよく使われる?

アメリカ英語で特に頻繁に使われます。イギリス英語、オーストラリア英語でも使われますが、アメリカほど一般的ではありません。ただし、グローバル化により、他の英語圏でも使用頻度は増加傾向にあります。

「There’s + 複数形」が聞き取れない理由は?

主な理由は省略発音です。「There’s」が「ゼァズ」のように短く発音され、さらに後続の語と連結するため、日本人には聞き取りが困難になります。また、学校で「There are + 複数形」しか習わないため、「There’s + 複数形」に慣れていないことも要因の一つです。

まとめ

「There’s + 複数形」はネイティブが自然に使う正しい表現であり、特にカジュアルな場面では非常に一般的です。この表現を理解することで、より自然な英語のリスニング力を身につけることができます。重要なのは、フォーマルとインフォーマルな場面での使い分けを理解し、状況に応じて適切に対応することです。省略発音のパターンも合わせて学習することで、ネイティブの自然な英語がより聞き取りやすくなるでしょう。

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  • 法則1

    D/G/P/Tが消える

    ネイティブ発音では、語尾の破裂音(D/G/P/T)はほぼ破裂しません。「Good → グッ」Dが消える、「big → ビッ」Gが消える、「stop → ストッ」Pが消える、「what → ワッ」Tが消える

  • 法則2

    Hが消える

    Hは弱い音なので、高確率で消えます「Him → イム」、「her → アー」、「his → イズ」、「he → イー」

  • 法則3

    NTはTが消えてNだけに

    N + T は、Tが消えてNだけが残ります。「Internet → イナネッツ」、「center → セナー」、「winter → ウィナー」

  • 法則4

    TがD/Lに

    Tは「ラ/ダ」行になる 「Water → ウォーラ/ダー」、「better → ベラ/ダー」、「city → シリ/ディー」

  • 法則5

    THがN/Dに変わる/消える

    「Th」はナ/ダ行に変わったり、消える 「that → ナ/ダット」、「them → エム」

  • 法則6

    連結

    同じ音が続いたり、子音と母音が続くと音が変わる was she 「ワシー」、「did you → ディジュー」、「as soon as → アスーナズ」

  • 法則7

    短縮

    複数の法則や例外がミックスされたもの 「want to → ワナ」、「got to → ガラ」、「going to → ガナ」、「trying to → トライナ」

  • 法則8

    to/of/withの変化

    「to」は「ダ」「ヌ」「ルゥ」に変化、ofはあいまい母音に、withもthが消えたり変化する 「lot of → ロロ」「with me → ウィッミー」

  • 法則9

    文法的には必要だが省略

    DoやAreなど、助動詞・主語は消えやすい 「are → 消える」、「do → 消える」、「has → 消える」

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